発売日
2018年 01月 26日
2018/1/26
貴女がワタシに還るとき
割れた舌に輝くピアスが美しかった。
燃える角は熱くはなくて、彼の髪の色を一層引き立てていた。
けれど、肌を這う舌の動きに溢れる声が恥ずかしくて、夢であってほしいと強く願った。
みだらに、はしたなく、声を荒らげ思うままに貪りたい。
こんな自分は知らないと、否定する度に腰の印(しるし)が熱くなる。
怖いのは、自分の気持ちを知ることだ。
日にちの感覚は既になく、蒸すほどの精に溺れている。
出されてもすぐにまた次が、それは交互に、終わりがなくて、
「どうする?」と耳元で囁かれたとき、
呑まれて幸せになる蛙はいるだろうかと、青い眼の蛇にこくりと合図を送った。
原作・シナリオ:五島美雨(ごとうみう)
キャラクターデザイン・イラスト:えまる・じょん
出演:久喜大(くきまさる)
全編ダミーヘッドマイク使用
「腰に施した淫紋が快楽を糧に育ってる。疼く体をどれだけ慰めても、渇きは一層増していく」
【あらすじ】
もしすべてを捨てたならどうなるのだろう。
一人きりの部屋で窓から吹く風にあたりながら、貴女はぼんやりと考えていた。
終わりにしたい。その仄暗い誘惑を断ち切ろうとした時、角の男は現れた。
悦びを知らない貴女に、割れた舌を持つ悪魔は香しい果実を差し出す。
もたらされるのは平凡な幸せではなく、淫紋による支配だとは教えずに——。