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ヨーロッパの名門合唱団、バイエルン放送合唱団の新たなシェフ、ハワード・アーマンとの美しくドラマティックなロッシーニ。19世紀前半、ヨーロッパを熱狂させた作曲家ロッシーニは『セヴィリャの理髪師』など、20年の作曲活動期間に39のオペラを作曲しました。その絶頂期にありながら1829年作曲の『ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)』を最後に、オペラ創作から降りたのでした。わずか37歳のときでした。その後、いくつかの室内楽や声楽曲、宗教音楽などを残していますが、1836年には音楽界から去り、ボローニャでの引退生活に入ったのでした。 この『スターバト・マーテル』は、1831年にスペインを旅行した際に、マドリードの司祭フランシスコ・フェルナンデス・バレーリャから依頼され、「初演は非公開で一度限り」「楽譜は公開しない」という条件付きで作曲を引き受けたものの、ロッシーニは体調をくずしたため、ほぼ半数の楽曲をジョヴァンニ・タドリーニに委ね、1833年にマドリードで初演されました。しかしバレーリャ司祭が死去後、楽譜がパリの出版社に転売されたため、ロッシーニは楽譜出版差し止めの訴訟を起こし、タドリーニが作曲した部分をロッシーニ自身が新たに書き直し、1842年に改訂版を完成させたというものです。現在では、ペルゴレージやドヴォルザークの『スターバト・マーテル』と並ぶ高い評価を得ている作品でもあります。 指揮者ハワード・アーマンは、これまでザルツブルク・バッハ合唱団、MDR放送合唱団、RIAS室内合唱団などの指揮者を務め、2017年からはバイエルン放送合唱団の音楽監督に就任しています。この録音では、新鋭のベルカント歌手らがソリストとして起用され、見事な合唱の統率を図り、悠然たる音楽の運び、古典的格調高さ、カンタービレなどの美しさを基調とし、ロッシーニの音楽の多様性を実感させられる演奏です。(輸入元情報)【収録情報】● ロッシーニ:スターバト・マーテル ローザ・フェオーラ(ソプラノ) ゲルヒルト・ロンベルク(アルト) ディミトリー・コルチャック(テノール) ミカ・カレス(バス) バイエルン放送合唱団 ミュンヘン放送管弦楽団 ハワード・アーマン(指揮) 録音時期:2017年11月8-11日 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール 録音方式:ステレオ(デジタル)Disc11 : I. Stabat Mater dolorosa (Introduction) - Chor des Bayerischen Rundfunks / Mnchner Rundfunkorchester2 : II. Cujus animam (Aria)3 : III. Quis est homo (Duet)4 : IV. Pro peccatis (Aria)5 : V. Eia, mater (Recitativo and Chorus)6 : VI. Sancta Mater (Quartet)7 : VII. Fac ut portem (Cavatina)8 : VIII. Inflammatus (Aria and Chorus)9 : IX. Quando corpus morietur (Quartet)10 : X. In sempiterna saecula (Finale)Powered by HMV
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