ワーグナー:主要オペラ全集(34CD)バレンボイム&バイロイト、ベルリンワーグナーは全部で13のオペラを完成していますが、通常、『妖精』『恋愛禁制』『リエンツィ』の初期3曲は習作的な作品と見なされ、バイロイトでも上演されないなど、主要オペラは10作とするのが一般的になっています。 今回登場するセットには、それら主要オペラ10作が収められており、しかもすべてがドイツにおけるデジタル・レコーディングという音の条件の良さもポイントとなっています。【バレンボイムのワーグナー】オペラやオーケストラ・コンサート、コンチェルト、室内楽、ピアノ・ソロや歌曲伴奏に至るまで、膨大できわめて多岐に渡る演奏経験と、豊富に蓄積されたノウハウの数々により、オペラでも素晴らしい手腕を発揮する巨匠、バレンボイム。 バイロイトでの約20年の実績に加え、音楽監督を務めるベルリン国立歌劇場での約20年のさまざまな実務経験は、バレンボイムのオペラ運営能力を飛躍的に向上させており、現代にふさわしい高度な機能性を欠かすこと無く、十分な深みとロマンティシズムを備えた歌唱を実現することにも成功しています。【バイロイトとベルリンでの録音】10の作品は『マイスタージンガー』『ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』の5作品がバイロイトでのライヴ録音、『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』『ローエングリン』の3作品がベルリン国立歌劇場でのセッション録音、『トリスタンとイゾルデ』『パルジファル』の2作品がベルリン・フィルとのセッション録音となっています。 シリーズは1989年のベルリン・フィルとの『パルジファル』によって開始され、2001年にベルリン国立歌劇場で収録された『さまよえるオランダ人』で締めくくられています。(HMV)【収録情報】ワーグナー:・『さまよえるオランダ人』全曲 ファルク・シュトルックマン(バリトン:オランダ人) ロベルト・ホル(バス:ダーラント) ジェーン・イーグレン(ソプラノ:ゼンタ) ペーター・ザイフェルト(テノール:エリック) フェリシティ・パーマー(メゾ・ソプラノ:マリー) ロランド・ヴィラゾン(テノール:舵取り) ベルリン国立歌劇場合唱団 シュターツカペレ・ベルリン ダニエル・バレンボイム(指揮) 録音時期:2001年5月、6月 録音場所:ベルリン 録音方式:デジタル(セッション)・『タンホイザー』全曲 ペーター・ザイフェルト(テノール:タンホイザー) ジェーン・イーグレン(ソプラノ:エリーザベト) トーマス・ハンプソン(バリトン:ヴォルフラム) ヴァルトラウト・マイアー(ソプラノ:ヴェーヌス) ルネ・パーペ(バス:領主ヘルマン) グンナー・グドビョルンソン(テノール:ワルター) ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス:ビテロルフ) シュテファン・リューガマー(テノール:ハインリヒ) アルフレート・ライター(バス:ラインマル) ドロテア・レッシュマン(ソプラノ:牧童) ベルリン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:エーベルハルト・フリードリヒ) シュターツカペレ・ベルリン ダニエル・バレンボイム(指揮) 録音時期:2001年5月、6月 録音場所:ベルリン、NLG第1スタジオ 録音方式:デジタル(セッション)・『ローエングリン』全曲 ローエングリン:ペーター・ザイフェルト エルザ:エミリー・マギー オルトルート:デボラ・ポラスキ テルラムント:ファルク・シュトルックマン 国王ハインリヒ:ルネ・パーペ 軍令使:ローマン・トレケル、他 ベルリン国立歌劇場合唱団 シュターツカペレ・ベルリン ダニエル・バレンボイム(指揮) 録音時期:1998年 録音方式:デジタル(セッション)・『トリスタンとイゾルデ』全曲 ジークフリート・イェルザレム(テノール:トリスタン) ヴァルトラウト・マイアー(ソプラノ:イゾルデ) マッティ・サルミネン(バス:マルケ王) ファルク・シュトルックマン(バリトン:クルヴェナール) マルヤナ・リポヴシェク(メソ・ソプラノ:ブランゲーネ) ヨハン・ボータ(テノール:メロートPowered by HMV