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書き取り、5つの視点、 解答のカタチ&スケッチで、 読解力が着実に身につく! 読解の本質に迫る精読演習30講河合塾の名物講師が「現代文の正攻法」を伝授する問題集が登場!じっくりと現代文に取り組みたい高校生・受験生のための、盤石な基礎を鍛える1冊。■「はじめに」より義務教育の頃の「教科書」にあった「国語」の「説明文」、あれは、市民社会を生きる一員として誰もが共有すべき既成の知、「正しい知」を記述した、教育ないし啓蒙の文章で、皆が同じ地平に立つことを目的とするものだったが、その後に現れた「現代文」の「評論」は、そのような既成の知の一切を、あらためて「疑い」「問う」ものだと言っていいかも知れない。「常識」とか「通念」などとされているものへの服従を拒んでみる……もとより単なる偏屈ではない。「正しいか否か」という判断基準をも超えた、いわば知の冒険だ。そうすることで新たな知の地平が拓けてきたりもするのである。そしてそこにこそ、状況に翻弄されずに思考する知性がある。学問とか芸術とは、そもそも状況に翻弄されないためのものではなかったか。馴致されない野性の回復。そのときはじめて、それらは知性とか教養とか呼ぶに値するものになるのである。せっかく「現代文」を勉強するなら、そんな知性と教養のために、受験ということにとらわれ過ぎずに、つまり翻弄されずにやったほうがいい。強いられてやる勉強は服従でありメンドクサイが、それを超えて過剰にやれば、そこからは自分の主体的な行為になるから、実はちょっとは楽しくなったりもするのである。そして、この「現代文」、どうやら面白がってやっているヤツにはかなわない科目らしい。学校の授業でも普段の勉強でも試験でも、文章を面白がって読んでいるヤツがいるのである。われわれが目指すのはそこだ。大学だって、そういう学生に来て欲しいと思っているに決まっている。無難な解答を器用に作り上げようとしたところで、そんなことが学問に向いているとも思えない。だから、世界を問い人生を問う、そういう「現代文」に、興味と敬意をもって切り込んでいこう。それが王道であり、実は「最短距離」なのである。■本書の特長●誰でもできる「書き取り」から始める●「5つの視点」で読解・解答作成の方法を解説●解答のカタチ&スケッチで、文章や問の構造をつかむ●30〜90分×30日(3講×10章)で完成●1つの文章など複数の視点から読む■おもな対象読者●高校2年生〜大学受験生向け●大学入学共通テスト・国公立大二次試験対策に最適
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