人気奏者ボネがバッハとヘンデルを交互に演奏ふたりの作曲家の芸術が鋭い対比となって輝く同じ1685年生まれで対照的な人生を歩んだバッハとヘンデル。バロック時代の最重要作曲家に数えられるふたりは生涯会うことはありませんでした。このアルバムはバッハとヘンデルのヴァイオリン・ソナタを交互に演奏し、その作風の違いを聴きながら、ふたりの歴史的な音楽家の邂逅を夢想するものです。 注目のヴァイオリニストとして人気の高まっているスペインの女流奏者リナ・トゥール・ボネ。思い切りがよく、明るく溌剌とした演奏が彼女の特徴と言えます。自らのアンサンブル「ムジカ・アルケミカ」のメンバーでもある鍵盤奏者、ダニ・エスパーサとの息の合ったやりとりも鮮やか。バッハでは複雑な対位法の綾をキラキラと粒立ち良く響かせ、ヘンデルでは大らかな旋律と懐の深い和声を自然に屈託なく響かせます。ひとりの演奏家が自分の個性を刻み付けつつ交互に演奏することにより、かえって作曲家ごとの違い、互いに到達したそれぞれの高みが鋭い対比となって現れてきます。(輸入元情報)【収録情報】● J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調 BWV.1017● ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV.371● J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018● ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 HWV.359a● J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番ト長調 BWV.1019 リナ・トゥール・ボネ(ヴァイオリン) ダニ・エスパーサ(チェンバロ) 録音時期:2019年4月29日〜5月1日 録音場所:スペイン 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV