ある日、現代社会に疲れた真島景は突然の交通事故で異世界へ飛ばされ、そこで邂逅した創造主たる猫ーニャザトースの好意により、憧れのスローライフを始めることになった。嬉々として景が選んだ転移先は人里離れた森。そこは魔境とも呼ばれる弱肉強食の楽園で、獣が狂暴なのはもちろん、植物すらも命を摘みにくる愉快な環境。そんな大自然に裸一貫で対峙、共存する生活は、彼にとってまさに充実のスローライフであった…。-それから三年の月日が流れ、森にすっかり適応していた景はふと気づく。「これスローライフじゃねえわ!ただのサバイバルだ!」と。この物語は、スローライフの幻想に踊らされていたことを悟り、悔い、築き上げたすべてを捨てて真のスローライフを求め旅立った男の記録である!