巧みな古楽器の扱いがひきだすシューベルト音楽の本質無限の多様性を秘めたシンプルな美多作家シューベルト、ヴァイオリンとピアノのための作品はちょうどCD2枚分ということもあり、競合盤ひしめく人気ジャンルです。おそらくアマチュア音楽家にアピールするために『ソナチネ』と名付けられた3曲は、大胆な調性の扱いがモーツァルト讃的音楽に深みを与えた、初期作品にして完成度の高い作品。そして晩年に書かれた『デュオ』や『幻想曲』は豊かな名人芸が特徴で、時にピアノがオーケストラのように響きます。 ピート・クイケンとナーマン・スルシンは、古楽器演奏者の立場から10年以上にわたりこれらの作品の研究を重ね、シューベルトの精神を正しく表現することに心血を注ぎました。「シューベルトはあらゆる技巧のトリックを駆使し、常に形式を発明し、これ以上ないシンプルさから無限の多様性を引き出している」と語る彼らの、説得力あふれる演奏をご堪能ください。(輸入元情報)【収録情報】シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集Disc1● ソナタ(ソナチネ)第1番ニ長調 D.384, Op.137-1● ソナタ(ソナチネ)第3番ト短調 D.408, Op.137-3● 幻想曲 ハ長調 D.934, Op.posth.159Disc2● 華麗なるロンド ロ短調 D.895, Op.70● ソナタ イ長調『デュオ』 D.574, Op.posth.162● ソナタ(ソナチネ)第2番イ長調 D.385, Op.137-2 ナーマン・スルシン(ヴァイオリン/Carlo Antonio Tononi, 1725) ピート・クイケン(フォルテピアノ/Joseph Schantz, Vienna, c.1828, restored by Edwin Beunk) 録音時期:2019年12月23-29日&2020年3月11,12日 録音場所:ブリュッセル&ヘント 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)【ナーマン・スルシン】バーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァイオリンを専攻。7年間ディオティマ弦楽四重奏団のメンバーを務めた。クリヴィヌの指揮するラ・ションブル・フィルハーモニックでもソリストとして参加。(輸入元情報)【ピート・クイケン】ヴィーラント・クイケンを父に持つ。ブリュッセル王立音楽院で学び、ピアノと室内楽のクラスを最優秀の成績で卒業。その後メナヘム・プレスラーに師事。ソリストおよびアンサンブル奏者として多彩な活動を展開。(輸入元情報)Powered by HMV