ウェーバー:クラリネットのための室内楽作品全集クラリネットを好んだウェーバー。クラリネットは「深慮なロマンティシズムを表現するための理想的な楽器」と考えていたと言われています。 作品33の変奏曲は、24歳の時に完成させた歌劇から引用した作品。批評家からの進言を受け、2つのアリアを削除しましたが、その削除した作品を利用して作品33を完成させました。すぐに口ずさめる明確な付点リズムの主題を、スタイリッシュに、想像力豊かに、ヴィルトゥオーゾ的に展開し、クラリネット奏者の能力を存分に発揮させることができる秀作です。また7つの変奏のうち2つではピアノ伴奏も輝かせる配慮がされています。ダルムシュタットで出会った友人で、ツアー・パートナーのクラリネット奏者ハインリッヒ・ベアマンによって初演され、その出会いから作品48が作られています。ウェーバーはコンサート・ピアニストとしても優れており、クラリネットとピアノの2つの楽器の性能を最大限に引き出すことに成功しています。また、五重奏曲 作品34も、洗練されながらも遊び心にあふれたクラリネットと弦楽器との対話形式をとっている作品で、聴きごたえある1曲となっています。(輸入元情報)【収録情報】ウェーバー:1. クラリネット五重奏曲 Op.342. 『ジルヴァーナ』の主題による変奏曲 Op.333. 協奏的大二重奏曲変ホ長調 Op.48 ダヴィデ・バンディエーリ(クラリネット) マッテオ・フォッシ(ピアノ:2,3) サヴィニオ四重奏団(1) 録音時期:2021年11月(2,3)、2019年3月(1) 録音場所:イタリア、ペルージャ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV