経済のグローバル化は力ある途上国企業の多国籍化をうながした。ブラジルの主要3企業発展の背景に浮かぶ国家と為替相場の役割。序章 ブラジル多国籍企業の台頭第1節 ブラジルからの海外直接投資の 急増 リサーチクエスチョンの設定第2節 多様なブラジル生まれの多国籍企業 分析対象の選定第3節 新開発主義を踏まえて 章構成第1章 分析の枠組み 多国籍企業にみる国家と為替相場の影響第1節 既存の理論・研究フレームワーク第2節 21 世紀以降の 多国籍企業研究の潮流 新興国生まれの企業に脚光第3節 エヴァンスの見解第4節 新開発主義の視点第5節 「 OLI+SE 」フレームワークの 有効性第2章 国家による産業振興の試みと PT 政権の経済運営第1節 ブラジルの産業政策史第2節 PT 政権下の 3 つの産業政策 --PITCE 、 PDP 、 PBM第3節 PT 政権下の産業政策策定プロセスと国際化支援の動機第4節 PT 政権の経済運営に関するブレッセルーペレイラの分析第5節 PT 政権下の輸出動向と為替動向第3章 民間企業 JBS の多国籍化(事例研究 1)第1節 JBS に関する先行研究 53第2節 多国籍企業としての業容 55第3節 食肉産業の特徴 57第4節 多国籍化までの道のりーー創業から2000年代半ばまで第5節 多国籍化戦略とその評価第6節 劣位性の克服と優位性の活用第7節 変わる国家との関係第8節 おわりに第4章 ハイテク型企業エンブラエルの多国籍化(事例研究 2)第1節 エンブラエルに関する先行研究第2節 多国籍企業としての業容第3節 製品群の概要第4節 本格的な多国籍化までの道のり第5節 本格的な多国籍化とその特徴第6節 優位性の確立と劣位性の克服第7節 変化する国家との関係第8節 おわりに第5章 資源開発型企業ヴァーレの多国籍化(事例研究 3)第1節 ヴァーレ分析に関連する先行研究第2節 多国籍企業としての業容第3節 ヴァーレの鉄鉱石採掘事業の概要第4節 多国籍化までの道のり第5節 多国籍化戦略とその評価第6節 優位性の活用と劣位性の克服第7節 変化する国家との関係第8節 おわりに第6章 「OLI+SE」の視点からの考察第1節 多国籍企業と国家第2節 多国籍企業と為替相場第3節 OLI+SEフレームワークからの総括と残された課題付録1 ブレッセルーペレイラ氏とのインタビュー(要旨)付録2 アルビクス教授とのインタビュー(要旨)参考文献