2008年の刊行以来、セキュリティ関連部門で長期間トップをキープしている『新版暗号技術入門』の改訂版です。「対称暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「PKI」「PGP」「SSL/TLS」など、暗号技術の基礎を、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。今回の《第3版》では、 これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、 大幅な加筆修正を行っています。・現代の暗号技術に関するアップデート・SHA-3のコンペティションとSHA-3(Keccak)の構造・POODLEなどのSSL/TLSへの攻撃・認証付き暗号の紹介・ビットコインと暗号技術の関係・楕円曲線暗号の紹介セキュリティ関連技術者はもちろん、現代を生きるすべての人にとって必読の一冊です。はじめに暗号の世界ひとめぐり●第一部 暗号 ・歴史上の暗号 -- 他人が読めない文章を作る ・対称暗号(共通鍵暗号) -- 1つの鍵で暗号化し、同じ鍵で復号化する ・ブロック暗号のモード -- ブロック暗号を正しく用いるために ・公開鍵暗号 -- 公開鍵で暗号化し、プライベート鍵で復号化する ・ハイブリッド暗号システム -- 対称暗号でスピードアップし、公開鍵暗号でセッション鍵を守る●第二部 認証 ・一方向ハッシュ関数 -- メッセージの「指紋」をとる(SHA-3とKeccakの構造を含む) ・メッセージ認証コード -- メッセージは正しく送られてきたか ・デジタル署名 -- このメッセージを書いたのは誰か ・証明書 -- 公開鍵へのデジタル署名●第三部 鍵・乱数・応用技術 ・鍵 -- 秘密のエッセンス ・乱数 -- 予測不可能性の源 ・PGP -- 暗号技術を組み合わせる職人芸 ・SSL/TLS -- セキュアな通信のために(POODLE攻撃なども含む) ・暗号技術と現実社会 -- 不完全なセキュリティの中で生きる私たち(ビットコインと暗号技術も含む)付録:楕円曲線暗号付録:暗号技術確認クイズ付録:参考文献