原発事故、産廃投棄、欠陥車、薬害、食品中毒など企業の責任による不祥事が跡を絶たない。企業は持続的可能な発展を目指しながらも、安全確保を消費者および社会に約束しなければならない。本書は、ISOもマネジメントシステム規格化に向けて準備し、今日重要なキーワードとなっている企業の「社会的責任」について、その考え方および達成法を豊富な事例と先行しているEUの戦略も紹介しながら具体的に解説。序章 社会的責任とはI. 企業の社会的責任(CSR)の事例とその考え方1 環境問題と企業の社会的責任2 安全確保と企業の社会的責任3 社会的責務と社会的責任の区別II. 環境マネジメントから社会的責任マネジメントへ4 環境政策の新たな展開5 持続可能な発展と企業の自主的活動6 ISO規格化と企業の取組みIII. 企業の社会的責務と安全の倫理7 企業の社会的使命と社会的責務8 技術者・専門家の使命と安全の倫理IV. 安全確保・社会的責任・人格権9 訴訟の事例:大阪国際空港訴訟10 安全確保と人格権11 安全確保・社会的責任・人格権V. 社会的責任マネジメント12 法・倫理・社会的責任13 社会的責任マネジメント