政府によるAI戦略2019において、文系・理系を問わず全ての大学・高専生が、初級レベルの「数理・データサイエンス・AI」を習得することが目標として掲げられました。そして、モデルカリキュラムが策定され、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」も創設されました。本書は、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度のリテラシーレベルに準拠し、「導入:社会におけるデータ・AI利活用」、「基礎:データリテラシー」、「心得:データ・AI利活用における留意事項」を体系的に学習する入門書です。第2章において、Excelの基本的操作方法を学習しながら実データを用いた実践的な演習を行い、データリテラシーである「データを読む」、「データを説明する」、「データを扱う」を体験できる構成となっているのが本書の特徴です。半期1コマの授業に対応し、コンピュータリテラシーのExcelの授業の一環として、「数理・データサイエンス・AI」のリテラシーに関する実践的な授業を実施することができます。第1章 [導入]社会におけるデータ・AI利活用1-1 社会で起きている変化1-2 社会で活用されているデータ1-3 データ・AIの活用領域1-4 データ・AI利活用のための技術1-5 データ・AI利活用の現場1-6 データ・AI利活用の最新動向第2章 [基礎]データリテラシー2-1 Excelの基本的な操作方法2-2 時系列データの可視化2-3 平均の算出とその可視化2-4 標準偏差の算出とその可視化2-5 大量のデータを扱う方法2-6 基本統計量の算出と箱ひげ図2-7 度数分布表とヒストグラムの作成2-8 散布図の作成と相関係数の算出2-9 定性データの扱い方とクロス集計第3章 [心得] データ・AI利活用における留意事項3-1 データ・AIを扱う上での留意事項3-2 データを守る上での留意事項