アナベルの毛糸は、不思議な毛糸。編んでも編んでも、なくならない。 まず自分のセーターを編んで、犬のマースのセーターも。 クラスのみんなにも、町じゅうの人にも、町の動物たちにも セーターを編んだけど、それでも毛糸はなくならない。 そこで、アナベルは……。 雪におおわれたモノクロームの町を、アナベルは思いがけない方法で 変えていきます。 先生に叱られても、王子さまに大金を吹っかけられても動じない! 一見、かよわそうなのに、芯の強い女の子アナベル。 その心意気によって生みだされる、幸せなラストにうっとり…… ニットの風合いの美しい、心あたたまる絵本です。 2012年ボストングローブ・ホーンブック賞(絵本部門)受賞作。