われわれの社会の将来のために,「情報社会に生きる個人の力」を育むことは最重要課題の一つです。そして,プログラミングの学び,その楽しさを知ることは,この目標への最短経路だと考えます。そこさえ押さえておけば,各種の情報技術が詰まるところ何なのか,なぜ必要なのかといった理解は,あとからでもついてくるはずです。本書では,この目標のため,Javaでさまざまな種類のプログラムを作ってみせます。1章ずつ確実にこなしていくことで,各章に出てくる例題レベルのプログラムが自由に書けるようになることを目指しました。それはつまり,現代におけるプログラミングがどんなものなのかを知ることでもあり,現代における標準レベルのプログラムが作れるようになることでもあります。第1章 プログラミングを始める前に第2章 Javaで絵を描く第3章 繰り返しと枝分かれ第4章 自前のクラスを作る第5章 多相性とその活用第6章 アニメーションとゲーム第7章 GUI部品による出力第8章 ストリーム入出力と日本語の扱い第9章 コンポジションとクラス構造第10章 実用的なGUIプログラム付録A 標準APIの抜粋付録B 文献ガイド