◆本書の特徴◆(1)中学入試の最新傾向である、思考力・判断力・表現力を求める問題対策に重点を置いて解説しました。(2)地理の得点分野である、出題率の高い「地図を使った問題」対策として、さまざまな地図を取り入れてトレーニングしています。(3)全20講の授業を読み(聞き?)終わったら、実際の入試問題に挑戦して、パワーアップしよう!◆本書の構成◆本書は、「全20講の解説」と「力だめし問題演習」で構成されています。解説には、その講の内容をまとめた「まとめ」コーナーが最初にあります。解説でふれられなかった情報なども載せてありますので、目をとおしてください。解説では、重要な用語や文章を赤文字や青文字で示しています。どんどん覚えていきましょう。「プラスの知識」や「注意点」のカコミの内容も大切です。解説を読み終えたら、「チェックポイント!」の1問1答で、記憶が定着しているか確認してください。「力だめし」は、実際に出題された入試問題を収録しています。仕上げに取り組むことで実戦力を身に着けることが可能となります。◆本書の夏月嘉郎先生の「はじめに」より◆中学入試における思考力や判断力、表現力を要求するような設問に対してどんな対策をすればよいのか?たくさんの情報を丸暗記するには、やはり限界があります。といって、一問一答式の問題だけでは対応できません。やはり、さまざまな設問を解くためには、一定程度の知識や情報を身につけておくことが必要です。そこで、本書『中学入試 社会授業の実況中継(1)地理』は、中学入試が求めている思考力や判断力、表現力、知識・情報を取り入れた入試問題に対応し、正解へ導くにはどうすればよいか、誰もが正しく判断できるようになることを目指して解説しました。問題を解くにあたっては、いきなり設問に取り掛かるのではなく、与えられた情報……例えば設問文や略地図、グラフ、写真資料、図版などをみて、まず出題意図や出題者の狙いをイメージすることがとても大切です。イメージすることは簡単ではありませんが、地理分野においては都道府県や都市、国といった「どこ」や、野菜やくだもの、工業製品といった「なに」を想像することによって、より深く、設問に接することができるようになります。中学入試における地理分野は、地図を使った問題が多く出題されています。そこで地図に慣れることが高得点のポイントとなりますので、本書でもさまざまな地図がみられます。さらに、イメージをより鮮明なものにするために、ぜひ地図帳を手元において、学習することをおすすめします。本書の資料とあわせて、地図帳に載っているデータを使うと、より効果的な学習が可能になります。さあ、地理分野の学習が始まります。目標は高く、意志は強く、決してあきらめない気持ちを強く持って、志望校合格を目指して頑張りましょう!