本書は、日本語教師の間で高い評価を得てきた『くらべてわかる日本語表現文型辞典』(中上級レベル対象)の初中級編。初級から中級へのブリッジにあたる初中級では、その後の中上級へのレベルアップを見据えながら、初級で学習したことを運用レベルに引き上げてしっかり定着させることが課題となる。本書では、日本語能力試験N3レベル相当の学習項目を主なターゲットとして整理。集中学習により効率的に文型をマスターすることで、初級の重要項目をおさらいし、中級への準備をする。日本語の一つの特徴として、言葉の細かい使い分けが挙げられるが、外国人にとって、それはやっかいなことでもある。そこで本書では、一つ一つの文型を単独で扱うのではなく、他の文型と比較対照することで、それぞれの特徴や他の文型との違い・使い分けをクリアにする。本編は、約60のペア・グループで文型を扱う第1部と、一つずつ単独で扱う第2部の2つに分けて構成。それぞれで意味・例文・使い方(適切な表現と不適切な表現の対比など)を丁寧に解説する。教師が学習者に説明する場面を想定した内容、表現や例文を基礎にしているので、学習者にはわかりやすく、教える人にとっても、指導の仕方やポイントがつかみやすく、参考にしやすい。意味と基本説明、例文には英語・ベトナム語の対訳が付き、例文はローマ字表記も併記。また、例文には無料音声ダウンロードも付くので、一人でも安心して使える。日本語の基礎づくり、日本語能力試験対策のどちらにも最適の書。はじめにこの本の使い方「日本語能力試験N2」の内容第1章 ペアやグループでおぼえる〜(に)限らず/〜だけでなく〜せいで/〜ために 〜おそれがある/〜かねない/〜可能性がある〜かな/〜かなあ〜た瞬間/〜たとたん〜でさえ/〜でも〜とおり/〜ように〜なんて/〜とは〜といい/〜ばいい〜がいい/〜はいい〜うとする〜傾向がある〜に対する/〜への〜について/〜に関して〜ように感じる/〜気がする〜を通じて/〜を通して〜たところ/〜たばかりetc.第2章 一つずつおぼえる〜てはいけない〜によると〜でございます〜たりする〜おかげで〜のことお〜ください〜のではないだろうか〜をきっかけに〜ば〜ほど〜べき〜たものだより〜etc.