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▼第1話/技巧の極致▼第2話/スパイスの秘密▼第3話/臭さの魅力▼第4話/牛なべの味▼第5話/サラダと美容▼第6話/もてなしの心▼第7話/鮮度とスピード▼第8話/江戸っ子雑煮▼第9話/卵とフライパン▼第10話/春のいぶき▼第11話/真冬の珍味▼第12話/辛味の調和 ●主な登場人物/山岡士郎(27歳。東西新聞文化部員。膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(22歳。東西新聞文化部員。山岡と共に「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家、画家であり、「美食倶楽部」を主催する食の探究者でもある。山岡の実父) ●あらすじ/雄山の師匠で人間国宝でもある陶芸家・唐山陶人の、喜寿を祝った宴が開かれることになった。弟子の雄山はもちろん、小さい頃から唐山のところに出入りしていた山岡も招待を受ける。その席での余興として、料理人たちが鯛料理の腕くらべをすることになった。山岡にも参加をすすめる唐山。だが雄山は「鯛料理は素人にどうこうできるものではない」とにべも無い。山岡はその雄山の言葉に反発し、腕くらべに参加することにした。多くの名人たちを相手に、山岡はどんな鯛料理を作るのか?(第1話) ●本巻の特徴/記憶喪失になってしまった料理人が、自分の全てを賭けていたカレーをきっかけに記憶を取り戻す「スパイスの秘密」。日本のクサヤの干物と鮒寿司、フランスのウォッシュタイプのチーズ、中国の腐乳など、匂いのきつい食べ物を巡る「臭さの魅力」。雄山のモデルとされる、陶芸、書の大家で美食家としても知られる北大路魯山人のレシピによる“魯山人風スキヤキ”が紹介される「牛なべの味」。その他、志摩半島の生ガキ、雑煮、オムレツ、ワサビなどをテーマにした12編を収録。山岡と雄山の対決も回を追うごとに白熱し、「もてなしの心」の回で雄山に完敗した山岡は、夢中だった競馬をやめ食の追求に本腰を入れるようになる。食べ物や料理の知識が得られると同時に、それにまつわる人間ドラマも楽しめる文庫版第4集。 ●その他の登場人物/大原大蔵(東西新聞社社主)、谷村秀夫(東西新聞社文化部部長)
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