絶望の淵で、意志を穿つ、覚悟はあるか? 「地動説」に魅せられたグラスの想いを受け継いだオクジーは、一縷の希望を胸に、孤高の天才修道士・バデーニの元を訪れ、石箱を引き継ぐ。そして、オクジーとバデーニが「地動説」証明のための新たな協力者を募ったところ、「女性に学問など」という時代に押し潰され、世界に絶望する少女が一人。一度見えた希望を失い絶望の淵へと突き落とされた人間は、再び希望を求め、意志を貫き通すことはできるのか? 持てる選択肢は二つ。それでも意志を貫くか、否か。 【編集担当からのおすすめ情報】 「マンガ大賞2021」にもノミネートされた、今間違いなくキている漫画の第3集です!また、第1集で岩明 均氏、第2集で高橋しん氏に絶賛されました。第2集に寄せていただいた高橋しんさんからのコメントを全文掲載します。「星の美しさに気付く唯一で簡単な方法は、ただ素直に目を開いて空を見上げる事でしょう。読むべき斬新な物語や才能がある作家に気付くことも、それに似ています。美しいものは、必ず光り、そこにあり続ける。目を瞑ったままでは、星は見えない。目を開けた者だけが、苦難と、苦痛と、誤解と、嘲笑と、憐れみと、命をも引き替えに、希望と官能を手にする。その人生の美しさもやはり星と同様、そこに輝き続けている。現代に生きるわたし達が、正義も希望もなく悲しくうす汚れているとしても。正しく尊く美しいのはーーー君がいま目を開き見上げた空に広がる、宇宙と星の秩序だけだとしても。この物語を読み、私は、この星の一部であることが今とても嬉しい。」