絶美の魅力を湛えたカヴァッリ畢生の大作『レクィエム』を中心に、ヴェネツィア楽派の作品を堪能できるカペラ・デ・ラ・トーレのニュー・アルバム。カペラ・デ・ラ・トーレは、中世〜ルネサンス音楽を専門とするドイツのルネサンス楽器管楽アンサンブル。2005年にミュンヘン生まれのショーム奏者カタリーナ・ボイムルによって創設され、16世紀スペインの作曲家フランシスコ・デ・ラ・トーレの名前と、中世の吟遊詩人が塔から音楽を奏でた故事にちなむスペイン語の「デ・ラ・トーレ(塔の上から)」をかけて命名されました。実際に当時のニュルンベルクで活躍した音楽隊とほぼ同じ編成で、歴史的な演奏を実践する専門集団として高い評価を得ており、オーパス・クラシック、エコー・クラシック賞を受賞しています。 ヴェネツィア楽派の作曲家の中でも、魅力的で革新的な作風で知られるフランチェスコ・カヴァッリ。聖マルコ大聖堂の合唱団でモンテヴェルディの指示の下で歌い、大聖堂のオルガン奏者となり、作曲家としてもモンテヴェルディの弟子となり、歌劇だけでなく宗教音楽でも才能を開花しました。 彼は自分の人生の終わりに個人的な『レクィエム(死者のためのミサ曲)』を作曲しました。この録音のために、カタリーナ・ボイムルはこの作品に器楽パート(特に管楽器パート)を追加・増強した新しい版を作成しました(この版では世界初録音)。 このアルバムには、カヴァッリの『レクィエム』以外に16世紀から17世紀にかけての興味深い声楽作品や器楽作品が収録されています。そのほとんどは、ヴェネツィアとその周辺に関連したものです。これらの作品は真の発見であり、フランチェスコ・マネッリ[1595-1667]、マウリツィオ・カッツァーティ[1532-1594]、ジョヴァンニ・バッサーノ[1551/52-1617]など、ほとんど知られていない作曲家による作品を途中に挟むことによって、「死が最後ではない」という人々の希望を照らし、アルバム全体に色彩と多様性を新しい光で示しています。(輸入元情報)【収録情報】カヴァッリ:● 歌劇『アポロとダフネの愛』〜第2幕へのシンフォニア● 死者のためのミサ曲〜主よ、永遠の安息を/主よ、あわれみたまえ/怒りの日マネッリ:● チャッコーナ『私の心は熱くなり』カヴァッリ:● 死者のためのミサ曲〜主イエス・キリストよ● 歌劇『アポロとダフネの愛』〜第1幕へのシンフォニア● 死者のためのミサ曲〜サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ● おお、よきイエスよ● 死者のためのミサ曲〜リベラ・メ● 主がシオンの囚われをラッソ:● 神よ、我を憐れみたまえバッサーノ:● マリアよ、 私たちに告げよカッツァーティ:● 室内楽の楽しみ Op.22〜第13曲:パッサカリア作者不詳:● グレゴリオ聖歌『復活のいけにえに』 マーガレット・ハンター(ソプラノ) セシル・ケンペナース(ソプラノ) ユリア・シュピース(メゾ・ソプラノ) カイ・ヴェッセル(カウンターテナー) ホン・ミンスプ(テノール) ヘルマン・オズワルド(テノール) ヤーコプ・アーレス(バス) トビアス・シュリーフ(バス) カペラ・デ・ラ・トーレ(ルネサンス管楽器アンサンブル) カタリーナ・ボイムル(指揮) 録音時期:2022年4月11-16日 録音場所:エッセン、フィルハーモニー 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV