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美しく飛翔する鍵盤楽器の活躍ぶりと親密なアンサンブルが織りなす色彩感。愉悦が耳をくすぐる絶品コンチェルト集後期バロックから古典派への転換期に生きたミシェル・コレット。非常な多作家であるがゆえに、凡庸な曲を大量生産したという一時期のヴィヴァルディにも似た不当な評価を受けることもあります。しかしその音楽の愉しみは他に代え難いユニークなもの。ぜひ真摯に聴いておきたい作曲家です。 モーツァルトが生まれた1756年に出版されたコレットの作品26は、チェンバロまたはオルガンで演奏するソロ・パートを伴う、輝かしく愉悦に富んだ協奏曲集です。全6曲、イタリア・バロック流に急 - 緩 - 急の3楽章構成で書かれ、トゥッティとソロの鮮やかな対比を推進力として進んでいきますが、しばしば鍵盤のソロにヴァイオリンやフルートが絡んできたりと、親密で室内楽的な造りも見られるのが特徴。 コレットはパリのイエズス会でオルガニストとして活躍する鍵盤楽器の名手であったため、鍵盤書法はたいへん充実。大活躍する鍵盤を聴く愉しみにあふれています。趣味の良いフランス音楽の精彩をまとった作風もじつに魅力的。重厚感のあるバッハの協奏曲などとは一線を画した軽やかな味わいの鍵盤協奏曲で、音楽が美しく飛翔します。 このディスクでは第1、2、6番でチェンバロ、第3、4、5番でオルガンをソロ楽器に選択。コレット受容に一石を投じる素晴らしく鮮やかな演奏内容です。(輸入元情報)【収録情報】● コレット:チェンバロまたはオルガンのオブリガートつき協奏曲集 Op.26(1756) 第1番ト長調 第2番イ長調 第3番ニ長調 第4番ハ長調 第5番ヘ長調 第6番ニ短調 ヴィタール・ジュリアン・フレイ(チェンバロ:第1,2,6番) ハンフリード・ルケ(オルガン:第3,4,5番) オルケストル・ル・フェニックス 録音時期:2021年7月1-4日 録音場所:スイス、ツェルネッツ、聖マウリティウス教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)【ヴィタール・ジュリアン・フレイ(チェンバロ)】1979年ジュネーブ生まれ。8歳でチェンバロを始める。フライブルク音楽大学、ミュンヘン音楽大学でロバート・ヒルとクリスティーネ・ショルンスハイムに師事。ドイツ・ハルモニア・ムンディからソロ・アルバムを発表しており、ドイツ・グラモフォンのアルブレヒト・マイヤーのアルバムにも参加している。(輸入元情報)【ハンフリード・ルケ(オルガン)】1964年生まれのドイツのオルガニスト。フライブルク音楽大学、ザルツブルク・モーツァルテウム、ジュネーブ音楽院で学んだ。1997年にグラーツ音楽舞台芸術大学の教授に就任し、2000年にはザルツブルク・モーツァルテウムのオルガン科教授に任命された。(輸入元情報)Powered by HMV
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