『シアー・ハート・アタック』(オリジナル発表年: 1974年)メンバーそれぞれ楽曲や共作曲を持ち寄り、ヴァラエティかつポップな内容となったサード・アルバム。まさしく出世作となった「キラー・クイーン」を筆頭に、ライヴでの重要なレパートリーとなった「ブライトン・ロック」と「ナウ・アイム・ヒア」、のちにメタリカがカヴァーする「ストーン・コールド・クレイジー」、ジョン・ディーコンのポップ・センスが楽しめる「ミスファイアー」、ライザ・ミネラに憧れていたフレディ・マーキュリーによるミュージックホール的な「リロイ・ブラウン」など、聴きどころが満載。初期のクイーン・サウンドを確立したとも言うべき充実作。ボーナスEPには1975年12月に行なわれたハマースミス・オデオン公演の音源や1974年10月のBBCセッション、「リロイ・ブラウン」のアカペラ・ミックス、1986年7月に開催されたウェンブリー・スタジアムでのライヴにおける「神々の業(リヴィジデッド)」など、5曲が収められている。