ギターが、明治時代にはじめて日本に伝わり、根付いていくまでの様子を描く。当時の貴重な歴史はもちろん、行なわれたコンサートや残されている書物・手紙などから先人たちの心の動きまでも読み取れる一冊。さらに近代日本の西洋音楽史についてもふれ、ギター史と西洋音楽史の両方にとって貴重な本。日本人にとって「三味線がギターに変わった日」。※本書は2010年刊行『ギターと出会った日本人たち〜近代日本の西洋音楽受容史〜』(小社刊)を加筆・修正し文庫化したものです。◆第1章 ギター渡来前史◆第2章 西洋音楽が街にやってきた◆第3章 ギターに魅せられた人々と、セゴビアの奇跡◆第4章 武井守成とマンドリン・オーケストラ◆第5章 幻のギタリスト池上冨久一郎◆第6章 大河原義衛の早すぎた死と、沢口忠左衛門◆第7章 小倉俊と中野二郎の執念と、その成果◆第8章 戦争で失われた未来と、新たに芽吹いた響き