フランス・ヴァイオリン界の巨匠ジェラール・プーレ氏校訂によるフランクのヴァイオリン・ソナタ。友人のヴァイオリニスト、イザイの結婚式に出向けなかったフランクが、彼と花嫁のために献呈したロマンティックな逸品。今日まで数多くのヴァイオリニストたちによって演奏・録音され、言わずと知れたヴァイオリン界の名曲である。フランクの名を不動のものにしたこの曲は、ヴァイオリン奏者にとって弾きたい曲であり、またクラシック愛好家にとっても聴きたい曲として現在に至るまでその人気が色褪せない。プーレ氏によるフィンガリングやアーティキュレーションは、音楽的表現の可能性をとことん追求し、弦やポジションの選択、指づかいと細部にまで気を配ったもの。伴奏ピアニストとしてプーレ氏の絶大な信頼を得ており、また作曲家でもある川島氏ならではのアナリーゼを大事にしつつ弾きやすいよう考えられたフィンガリングやアドヴァイスも必見。フランク ヴァイオリン・ソナタ1/2/3Recitativo-Fantasia/4(全4楽章)