魔女教との戦いが終わり、しかし、深い傷跡の残された水門都市。日常を、『名前』を奪われた人々を救うため、スバルたちは『賢者』の塔を目指して、最果ての地へと旅立つ。魔獣の巣窟であり、濃密な瘴気の漂うアウグリア砂丘。前人未踏の砂の海を越える鍵、それは囚われの『魔獣使い』--。思い出を失った鬼の姉妹、『魔女』の名を名乗る人工精霊。そして、『名前』を失った『最優の騎士』と共に、一行はプレアデス監視塔へと挑戦する!「目覚めたとき、最初に見る顔が俺であってほしい。--それはたぶん、俺のエゴなんだよ」大人気Web小説、波乱と挑戦の第二十一幕。--愚かな挑戦者へ、渇いた砂の洗礼を。