【紅玉いづきデビュー15周年記念刊行・第2弾】忌まれた姫と異形の王子の、小さな恋のおとぎばなし。「星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!!」全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられる。唯一の武器である声を奪われ、胸には星の石ひとつ。絶望とともに少女が送られたのは聖剣の国レッドアーク。迎えたのは、異形の四肢を持つ王子だったーー。書き下ろし番外編「初恋のおくりもの」で初めて明かされるある想い。『ミミズクと夜の王』姉妹作。プロローグ 星の神殿第一章 捨て子のエルザ第二章 言無姫の輿入れ第三章 晩餐と杯第四章 さよなら王子様第五章 ヴィオンの毒吐き第六章 落城の夜第七章 裸足の福音第八章 星と神の運命においてエピローグ 毒吐姫と異形の王番外編 初恋のおくりもの