せめて100年。ミナ ペルホネン 経営の話。設立から25年、流行に左右されない、普遍的な価値観のなかでものづくりを続けているミナ ペルホネン。ファッションからスタートした活動は、インテリアや食器など生活全般へと広がり、デザインの領域を越えてホスピタリティを基盤にした分野へと拡張している。ファッション業界の常識にとらわれず、世界にも例を見ないやり方を続けるブランド、ミナ ペルホネンを率いる皆川明が、はじめて「経営」について語る。聞き手は、ジャーナリストとして国内有数のブランドや企業の経営者をインタビューし、数多くの著作としてまとめてきた、川島蓉子。ー - -○ 第一章 働くこと -- 怠けず、慌てず、諦めず 人の為に動く働く喜び / 働くことは貢献すること / 労働は循環している / 仕事とは旅 / 「100歳大歓迎!」○ 第二章 クリエイションのこと -- 目と手と心で喜びをつくるオリジナルで布を作る / 半年というファッションサイクルを見直す / 長期的な大量生産 / デザインと製造計画の一体化 / 言葉から始まるデザイン○ 第三章 工場と店のこと -- つくり手の喜びとお客様の喜びは私たちの喜びをつくる工場と一体化したもの作り / 百貨店やファッションビルの商習慣を問う / 直営店ーー「記憶への期待」が始まる場所○ 第四章 会社組織のこと -- それぞれの人生を豊かにする道を探して「ミナ」という組織 / 「ミナ」の人事 / 社長「皆川明」のリーダーシップ○ 第五章 経営のこと -- 一つ一つのプロセスが暮らしをつくる 目的はプロセスを励ます為にあるプロセスにこそ意味がある / 会社の成長は人の成長と同じ / 社会への「貢献」ー - -・仕事に出会う時、その機会を自分の人生の喜びや大切な体験を生む場として向き合い、そこから生まれる人や社会との関わりによって自分の思考や労働が他者の暮らしや社会を創るという喜びを実感できたら・視線は遠くの理想を目指し、手は手元の仕事を大切に積み上げていきたい(それぞれ本文より)ー - -ものを作り、売る人が、労働を通じて社会とどう関わるのか。これからの時代の最善を探すための、大きなヒントとなる一冊。