王鐸に心酔し、ひたすらの修練の後に日本書壇の第一人者となった著者が語る書の現在と課題、人としての生き方。まえがき第一回講座 人間が生きるということ書家への道筋書を習い始めた頃不良少年を救った母の愛忠恕の精神で書に向かう良寛さんに思う死の自覚と一期一会不器用こそ学びの原点感性は磨くもの第二回講座 人を磨き、書を磨く王鐸との出会い王鐸への傾倒二十万枚の積み重ね上達の秘訣は繰り返すこと何かを感じる力王鐸の故郷を訪ねて王鐸顕彰会の活動もっとも時間のかかる技術第三回講座 書の芸術性と時間性芸術の造形性と時間性書の難しさはどこにあるか自分にしか書けない字を書く教える側に必要なこと芸術性と実用性古典に基礎を求める芸術に流派は不要筆づかいは大きく、柔らかく第四回講座 本物の書とは何か基礎を修得する重要性真の作品とは正岡子規の句と書書における「文字性」前衛派と伝統派の発想硬筆習字は書にあらず大切にしたい書の格調塾生の作品から第五回講座 これからの書のあり方人となりを感じられる書誰にでも読める作品を川端文学を書く展覧会活動と基礎修練自分の「核」を大きく育てる「立派な書」より「立派な人間」に略年譜コーディネーター略歴塾生名簿あとがき