「ひふみん」こと加藤一二三九段とのデビュー戦から、新記録となる破竹の29連勝。棋界のトップ、佐藤天彦名人、羽生善治竜王を連破して全棋士参加の「朝日杯将棋オープン戦」で優勝。わずか1年余りで四段から七段へ異例の三段階昇段……。史上最年少でプロ棋士となった藤井聡太の活躍は、私たちの想像のはるか上を行く。幼い日から彼を育んだ師匠・杉本昌隆、迎え撃つ王者・羽生善治、渡辺明、斎藤慎太郎、永瀬拓矢、三枚堂達也をはじめとする精鋭揃いのライバルたちの証言が明らかにする天才の素顔。文庫化にあたり、原稿用紙100枚、60ページの書き下ろし新章を収録!【目次】第一章 師匠・杉本昌隆との九年間 文●中村徹完全保存版 不滅の二九連勝を辿る 文●松本博文第二章 【連続インタビュー】若手棋士たちの矜持 文●松本博文第三章 迎え撃つ王者 羽生善治「すごい人が現れた」 渡辺明「底の見えないものに一般論は通じない」第一章 師匠・杉本昌隆との九年間 文●中村徹 天然パーマで乳歯が抜けていた 小学1年生との出会いに、 杉本昌隆は衝撃を受けた。 「将棋盤を離れたら可愛い」 男の子が史上最年少棋士となり、 日本中を驚かせるまで。完全保存版 不滅の二九連勝を辿る 文●松本博文第二章 連続インタビュー 若手棋士たちの矜持 文●松本博文 「私たちの世代が波に飲み込まれて しまう感じがした」 三〇連勝を阻んだ佐々木勇気は、 対局後、そう語った。 永瀬拓矢、斎藤慎太郎、 三枚堂達也、高見泰地、 増田康宏……。藤井聡太に 立ちはだかる俊英たちの厚い壁。第三章 迎え撃つ王者 羽生善治「すごい人が現れた」 渡辺明「底の見えないものに 一般論は通じない」 大きな注目を集めた 公式戦初対決で敗れた羽生善治。 超早指し棋戦の現場で、その才能を 目の当たりにした渡辺明。 中学生棋士の先輩であり、 多くのタイトル獲得数を誇る 二人は、藤井聡太の現在と未来を どのように捉えているか。