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荒木経惟の人生と重なるように、ライカというカメラは魂を撮るカメラなのだ。肉親の死を三人通過すれば一人前の写真家になれると、十年前呟いた荒木。ライカと出会って25年、今や写真を生きる宿命の人となる。スイッチが荒木経惟と旅したのが1990年の冬のこと、そして荒木がライカで最初のシャッターを切った人が俳優笠智衆だった。小津安二郎の世界に重ね、愛おしいものを愛おしく撮る。ただただ記録することだけを願いその一日はあった。「光」と「影」、果たして「生」と「死」、果ては「さようなら」と「こんにちは」まで、境界線を行き来するように見事に荒木写真人生はある
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