はじめに序 章 「巌流島の決闘」の虚実一 「宮本武蔵」の誕生──「天下一」の武芸者へ 1 武蔵の生い立ち 2 少年期の武蔵 3 関ヶ原の戦いと廻国武者修行──実戦の中で生まれた感覚 4 『兵道鏡』を記す──円明流の樹立二 「ふかき道理」を求めて──幕藩体制確立期の社会で 1 大坂夏の陣とその後 2 姫路藩・明石藩の客分として──「遊寓の名士」 3 「兵法の道にあふ」──島原の乱の頃三 「兵法の直道」を伝えん──後世に遺したもの 1 二刀一流の展開──熊本細川藩にて 2 晩年の境地──水墨画と『五方之太刀道』 3 『五輪書』の成立──「天道と観世音を鏡として」 4 『独行道』と武蔵の終焉四 『五輪書』の思想 1 地の巻──剣術一通りにしては、まことの道を得がたし 2 水の巻──身も足も心のままにほどけたる 3 火の巻──兵法の智徳を以て、万人に勝つ所を極める 4 風の巻──他の事をよく知らずして、自らのわきまへ成りがたし 5 空の巻──おのれと実の道に入る終 章 「道」の思想の中で──「常に兵法の道をはなれず」 1 「道」の思想 2 剣術の「道」の展開 3 武蔵の「兵法の道」宮本武蔵関係略年譜宮本武蔵関係資料あとがき