東海大学陸上競技部駅伝チームを率いて8年。ついに悲願の箱根駅伝初制覇を成し遂げた。2011年より母校駅伝チームの指揮を託されるも、翌年には40年続いていた箱根駅伝本戦連続出場がストップ。高校生相手の指導法との違いに迷うも、「どん底」から這い上がるため「東海メソッド」と呼ばれる科学的トレーニングやアメリカの最先端トレーニングを導入し、大学生ランナーとともに挑戦を続けてきた。そして箱根駅伝で初の総合優勝。見極めた大学生への指導法とは?黄金世代と称される有力選手をどのように呼び込んだのかーー。栄光を手にするまでの8年間を振り返る。はじめに第一章「悲願」 トップを奪った”伏兵” 悲願の箱根初制覇ー歓喜の胴上げへ 打倒・青山学院大学 「速さ」を「強さ」へ 秋の駅伝シーズン第二章「奮闘」 晴天の霹靂 クロカンコースの整備 戸惑いと不安の中で マネージャーの吉川元”監督” Wエース・村澤明伸と早川翼 監督として初めて挑んだ箱根駅伝 箱根予選会でまさかの落選 「負けず嫌い」が成長の糧となる第三章「再起」 チーム強化は「補強」と「育成」の両輪 1500mで東海大学の魅力をつくる 西出仁明との二人三脚 目標設定の考え方 努力の天才金子晃裕第四章「挑戦」 「黄金世代」の入学 科学的トレーニングの導入 10年ぶりの出雲駅伝優勝 ”裏キャプテン”を巻き込む第五章「世界」 戦い終えて… 優秀な指導者とは スポーツは教育の一環 学生駅伝への提言 チームが強くなるための条件 箱根から世界へおわりに