大阪環状線は商都大阪の中心部を環状路線で結ぶ21.7キロの鉄道で、来年2021年には開業60周年を迎えます。そのルーツは城東線と西成線で、1961(昭和36)年に両線を結ぶ西九条〜天王寺の開通によって大阪環状線が誕生しました。現在では関西本線や阪和線、関西空港へ直接乗り入れる列車も頻発運転されています。一方、大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)御堂筋線は1933(昭和8)年に梅田仮駅〜心斎橋間が1両編成で開業したのが始まりです。その後、延伸を重ねて中心部を縦貫する路線として成長しました。本書では大阪環状線と御堂筋線沿線の明治・大正期、昭和初期、昭和30年代、昭和60年代等の街の変化をご紹介。さまざまな古地図と沿線案内図などから、タイムトリップをお楽しみください。第1章 大阪環状線 第2章 地下鉄御堂筋線